mayu-dokusyo’s blog

読書感想文公開用ブログ。ちゃんとした大人の、考察も含めたものにする予定です。

【1冊目】こころ/夏目漱石 第1週

 

はじめに。(言い訳とも言う)

令和2年4月1日。

 

今年の頭から師匠より

収入を上げたければ読書すべし、と言われ続け

早4ヵ月。

やっと重い腰を上げて本格的に読書を開始。

 

しかしこの4ヵ月間、読書に対し

全く向き合ってこなかったわけではなく

 

読書=紙ベースの本で読むもの、という思い込みから

ビジネス書を数冊買ってみたものの、

そもそも読む時間が取れずに居た。

 

そしてこの1ヵ月は電子書籍の読み上げ機能や

オーディオブックを利用して

「耳で読む」読書を検討していたところだった。

 

そんななか、iPhoneアプリデフォルトで入ってる

「ブック」を発見。

歴代文豪の書籍が無料でインストールできる、

とのこと。

 

嬉しさのあまり、きちんと確認しなかった私。

オーディオブックだと思い込んでいたら

電子書籍だったという大失態。

 

インストールしたものの、読み上げ機能は

本文を手動で「全選択」→「読み上げ」

としないと利用できない上に、表示ページ分しか

読み上げてくれないのでページごとにちまちま

選択しないといけない。

 

運転中に利用したかったのに、これでは本末転倒。

諦めて本来の用途通り読むことに。

 

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数ある文豪作品の中から選んだのは

夏目漱石の「こころ」。

 

小学校だか中学校だかの国語の授業で

一部抜粋の形で教科書に載っていて

学んだ記憶が薄っすらあるような…?

 

中途半端に終わっていて 

続きが気になっていた…気がする。

 

4/1~4/8までの約1週間で読んだ範囲は 

上 先生と私 (4ページ~83ページ)まで。

 

あらすじは、主人公である「私(男性)」が

書生だったころ、友人に呼ばれて行った鎌倉で

出会った「先生」との関りの話。

 

書生とは、

明治大正期に、他人の家に住み込みで

雑用等を任される学生(Wikipediaより) 

のこと。

 

書生さんって、ハイネックの

白Tシャツみたいなのの上に縦縞模様の着物、

ハンチング帽、下駄、というイメージ。

住み込みしてるというのは初耳。

 

冒頭、暑中休暇を利用して

友人のいる鎌倉へ行った際、「私」は

「金の工面に二、三日を費やした」のに

 

先生に出会ってからは、

先生が不在の間の用心棒を頼まれ

すぐ駆けつけることができている。

 

何故かと思って読み返したら、

暑中休暇が明けてどうやら先生は

鎌倉の別荘から東京の自宅に戻っていたらしい。

 

ちゃんと読み取れてなかったのは

雑司ヶ谷という地名がピンとこなかったから。

 

私はてっきり雑司ヶ谷

鎌倉近辺にあるものと思い読み進めていて、

しかしここに書くにあたり調べてみると、

東京の地名だったことが判明。

 

調べておいて良かった。。。

道理で交通費などの話がない訳だ。

 

そしてGoogle mapで見たところ、

作者である夏目漱石のお墓も

雑司ヶ谷にあるよう。

 

何か理由があるのかと思って調べたものの

答えとなる情報は出てこず。

 

さて、「私」が何故か惹かれて懇意になった

先生の魅力は

 

☑感情が表に出ず、何か闇を抱えていそうな感じ

☑人間嫌いと言いながら寂しそうな気もする

☑初対面のときの既視感

 

このあたりにありそう。

 

ここまでのストーリーは

 

「先生の家の付近で泥棒が頻発しているが

先生が留守にしないといけない日があるため

用心棒をしてほしい」

ということで頼まれた「私」が

先生宅で奥さんと会話するところまで。

 

ここまでの個人的なことをお願いされる仲に

なりながら、先生は「人間嫌い」だと言って

余り積極的に「私」と関わろうとしない。

 

文中には先生が旅に出る友人を見送りに行った

という描写もあるが、読んでいる限り笑顔が少なく

口調も淡々としている先生に「友人」?

どういう付き合いなのか想像し難い。

 

毎月必ずお墓参りするという、雑司ヶ谷に眠る人物こそが

先生の生涯唯一の友人だったのではないかと思う。

「私」の立ち位置が先生の中でどうなのかが

まだ出てこないので、正確には分からないけれど。

 

先生は書生である「私」が驚くほど物知りで

何かの分野の教授かと思いきや、

外には働きに出ていない様子。

その理由も人間嫌いだから。

 

しかし女中さんが居て、奥さんもずっと家に居て

子供は居ないものの、資金源はどこに?

 

そして「恋愛は罪悪である」とも言う。

美人の奥さんがありながら、

しかも異性は互いに相手ひとりしか知らない。

 

先生に関して、まだ謎だらけ。

用心棒として先生宅に行き奥さんと話すことで

何か判明することがあるだろうか。

 

続きはまた次回のブログで。