mayu-dokusyo’s blog

読書感想文公開用ブログ。ちゃんとした大人の、考察も含めたものにする予定です。

【1冊目】こころ/夏目漱石 第2週

前回UPしてから、
なんと1ヵ月も経ってしまった…

 

前回に引き続き、
夏目漱石「こころ」から、

 

読んだ範囲は 

上 先生と私 (84ページ~)
中 両親と私
下 先生と遺書 (~339ページ)まで。

 

こうして書いてみると意外と読んでる。

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前回、「私」が先生宅の用心棒を依頼されたあとの話。

実家の父が病に倒れたため、
学校を卒業後しばらく帰省することとなった。
そして、父がいよいよ危ないというとき、
先生から分厚い長文の手紙(遺書)が届く。

 

父の容態が気になり、内容を理解しないまま
手紙をペラペラとめくっていた「私」の目に

「この手紙があなたに届くころには
 私はきっと死んでいるでしょう」

の文字が飛び込んできたときの、
「私」の居ても立っても居られない描写が
印象的だった。

 

父のことが気になりつつも、
手紙を懐に押し込んで、着の身着のまま
車(当時の人力車)に飛び乗り
駅前から、母と兄に充てたメモ書きを車夫に託して
列車に乗り込むシーン。

 

まるで長い間会えていなかった恋人に
会いに行くかのよう。

 

私は、作者の意図する、そして
その他大勢の読者の皆様による解釈とは
かけ離れているかもしれないが、

まるで「私」と先生は、
出会いから今までがずっと
運命の恋人かのように感じている。

 

以前「先生がなぜ人嫌いになったのか」を話すとした
約束を果たすための手紙を書きながら、
なぜ先生は死を選ぶことになるのか。

 

先生が一度「東京に来れないか」と電報を打ったのは
「会いたくなったから」だと言わしめるほど、
「私」と先生の距離は近付いていたはずなのに。

 

この疑問に対する答えも
読み進めると明らかになるのだろうか。

 

次回で恐らく「こころ」は読了。
つぎに何を読むかを考えながら、
続きを読み進めることにしよう。